歯科医による知っトク情報

キシリトール配合の割合とは

キシリトール配合の割合とは

歯に良いといわれるキシリトールとは、甘味炭水化物の一種で身近な野菜や果物にも含まれています。
キシリトール配合といえば、チューインガムを思い浮かべるのではないでしょうか。
たくさんの種類の商品が販売されていますが、どのような基準で選ばれていますか?
フレーバーや価格などでしょうか。
そのひとつに、「キシリトール配合の割合」という選択肢を加えてみませんか?

ガムのパッケージに記載されている「キシリトールの量÷炭水化物量(g)」で、ガムの糖質中(甘味料)に占めるキシリトールの割合が分かります。
キシリトールと炭水化物量の重量が等しい場合は、キシリトールの割合が100%という事になります。
割合が高いほど効果が期待でき、虫歯予防の先進国フィンランドではキシリトールの割合は50%以上が目安とされています。
市販品のキシリトール配合の割合は、約50%ですが、歯科医院専売品として歯科医院で販売されているガムには、キシリトールの配合が100%のものがあります!
次回のお買い求めの際には、パッケージ表示の数値にも注目なさってみてくださいね
(参照:日本フィンランドむし歯予防研究会HP)

朝ごはん前にうがいの新習慣

朝ごはん前にうがいの新習慣

朝起きて、一番始めにすることは何ですか?
という質問には、「顔を洗う」と答える方が多いのではないでしょうか。
では次に、歯磨きはどのタイミングにされますか?
という質問には、「朝ごはんを食べた後」と答える方がほとんどだと思います。
しかし、寝起きのお口の中は、汚れでいっぱいなのをご存知でしょうか。

その理由は、唾液の分泌量に関係しています。
そもそも唾液には、
・食べ物を消化する作用
・虫歯を防ぐ再石灰化作用
・お口の中を中性に保つ緩衝作用
など、大切な役割があります。
しかし、寝ている間は、唾液の分泌量が低下するため、それらの役割も作用せず、歯周病菌など、汚れの原因となる菌が繁殖しやすくなります。
そのため、寝起きのお口の中は、繁殖した菌でいっぱいになり、汚れているという訳です。
朝起きてすぐに朝ごはんを食べるということは、お口の中の汚れも一緒に食べているという事になってしまいます。
ですから、これからは朝一番に「顔を洗う」のと同じように「お口も洗う」つまり、うがいもするようにしましょう。
うがいはお水でも構いませんが、念を入れるかたは、市販のデンタルリンスもおすすめです

全身に影響を及ぼす歯周病

全身に影響を及ぼす歯周病

成人の約80%が歯周病にかかっているともいわれます。
歯周病は、歯や歯茎の病気だと思われている方が多いのではないでしょうか。
しかし実際は、歯や歯茎に限らず、歯周病は身体へさまざまな影響を及ぼすと言われています。
歯周病とは「細菌による感染症」です。
原因である歯周病菌は、血流にのって口から全身に運ばれたり、器官から肺へと侵入したりします。
最新の研究では、糖尿病・脳卒中・心疾患・心筋梗塞・肺炎などと歯周病との深い関係性が報告されています。

例えば、糖尿病によって血糖コントロールが悪くなると、歯周病が悪化します。
逆に歯周病が改善するとインスリンが働きやすい状態になり血糖コントロールが改善すると言われています。
全身にも影響を及ぼす歯周病ですが、歯周病の予防には、毎日の歯磨きを徹底することと、定期的に歯科医院でチェックを受ける事が大切です。
また、喫煙・ストレス・食生活や生活習慣の乱れなどが歯周病を引き起こす危険要素と言われています。
・リラックスしてストレスを溜めない事
・栄養バランスの取れた食事をゆっくりとよく噛んで楽しむ事
なども毎日の生活の中で大切にしましょう

親が知らないから親知らず

親が知らないから親知らず

顔の中心から口の奥の方に数えて8番目の歯を「親知らず」といいます。
正式には「智歯」または「第三大臼歯」といいます。
「親知らず」が生えてくる20歳前後の年齢では、親は子供の口の中の状態を知らない、「親が知らない」から「親知らず」といわれるようになったそうです。
特に昔は平均寿命が短く、子供に「親知らず」が生える頃には、親が亡くなっている事も多く、親が知る事が出来なかったそうです。

「親知らず」の生え方には個人差が有り、
・あごの中にもぐったまま生えてこない人
・途中までしか生えてこない人
・4本全てがが生えてくる人
など様々です。
正常に生えてこない場合や生え始めの頃は、「親知らず」と歯肉の境目に食べかすが詰まったり、ブラッシングが不十分になったりしがちです。

ブラッシングのポイントは、口をあまり大きくあけずに、歯列に対して斜め45度から歯ブラシを入れて小さく動かして磨く事です。
ブラッシングが上手く出来ないと、「智歯歯肉炎」を起こしたり虫歯になったりする事がありますので、痛みや腫れを起こしたらすぐに歯科医院で診てもらうようにしましょう

小中学生の4割が歯肉炎

小中学生の4割が歯肉炎

歯肉炎とは歯茎が赤く腫れたり、歯磨きの時に出血する症状をいいます。
大人から子供まで症状が出る物ですが、小中学生の4割が歯肉炎というデータがあります。
歯肉炎の原因のひとつには、「歯磨きの不十分さ」があげられます。
小学生は、歯の生え変わり時期にあたり、歯磨きが難しく磨き残しによる歯垢がたまりやすいと言われております。

中学生の歯肉炎は、ホルモンが大きく変化する第二次成長期にあたるためホルモンバランスの変化により、歯茎の炎症が起こりやすくなるのが原因として考えられ、「思春期性歯肉炎」ともいわれます。
これと同じ理由で、妊娠中もホルモンバランスが乱れるため「妊娠性歯肉炎」になりやすいといわれておりますから注意が必要です。

歯肉炎の予防方法としては、まずは正しい歯磨きです。
ご自身のブラッシングやお子様のブラッシングに自信の無い方は一度歯科医院で正しいブラッシング指導をしてもらいましょう!
また、ブラッシングだけでは取り除けない歯垢には、デンタルリンスやデンタルフロスをあわせて用いる事をおすすめします

歯の神様にお願いしよう

歯の神様にお願いしよう

歯の神様の存在をご存知でしょうか?
江戸時代中期から後期頃、「歯の神様の信仰」が始まったと言われております。
現代の私たちには歯科医院という頼もしい治療場所がありますが、江戸時代には、殿様・武将・豪商などにお抱えの口中医という医術者が存在しただけで、一般庶民には無縁の存在でした。
当時、歯の痛みは生死に関わる問題だったため、苦しい時の「神頼み」「まじない」として、歯の神様にお祈りしたと言われております。

「歯の神様」として信仰されているものに、白山神社があります。
また、「白山社」「はくさんさん」なども同系列と言われております。
当時は、歯槽膿漏で多くの人が悩みました。
きちんとした治療方法も無い時代、悪化が進み、化膿による口臭から「歯くさ」が訛って「はくさん」となり、白山神社が信仰の対象になったと一説では言われております。

歯の痛み、悩みを癒す目的で祈願などをする神社・仏閣・石像などの数は全国で約三百カ所存在すると言われております。
お近くの「歯の神様」は、日本歯科医師会のHPをご覧下さい。
(参照:日本歯科医師会HP・テーマパーク8020)

お歯黒の成分に虫歯予防効果

お歯黒の成分に虫歯予防効果

歯を黒く染めるお歯黒は、平安時代に女性が成人した印としてはじまったとされ、明治の初期まで約一千年間も続いた日本の風習です。
歯を真っ黒に染めるお歯黒は、白い歯を良しとする現代人には少し奇妙に映るかもしれませんが、当時はそれが成人女性のたしなみだったそうです。
今で言うならお化粧の一部のようなものでしょうか。

「お歯黒のように歯が真っ黒になるものを塗っても大丈夫?」
と思われるかもしれませんが、意外な事にお歯黒には虫歯予防効果があったそうです!お歯黒の主成分は、酢酸に鉄を溶かした溶液にタンニンを多く含む粉を混ぜたものです。このタンニンには、歯質タンパク質を収れんさせ、腐敗を防止する効果があるそうです。
ですから、お歯黒で歯を被うことで虫歯予防効果があります。
また、お歯黒をつける前に、歯の汚れつまり歯垢を楊枝でお掃除していたそうですので、これも虫歯予防に繋がったのでしょう。

事実、昭和51年当時、お歯黒を日常的にしていた最後の人と言われた秋田県の96歳のおばあちゃんの歯は、虫歯がほとんどなく50歳代の歯齢であったそうですから驚きですね。
(参照:8020推進財団HP)

デンタルフロスで 50% → 90%

デンタルフロス

この数字が表すのは、「プラーク(歯垢)の除去率」です。
プラークとは、虫歯や歯周病の原因になると言われる細菌の塊で、歯と歯の間にたまりやすい性質があります。
そのため、歯ブラシだけの場合プラークの除去率は約50%と言われております。
しかし、デンタルフロスを併用すれば除去率は90%に上昇します!

ポイントは、歯磨き前の使用。そして使用後は必ずうがいをする事です。
デンタルフロスの間違った使用方法で歯茎などを傷つけないように御使用の際は、歯科医院で指導を受ける事をおすすめします。

モーツァルトの名曲は歯痛から?

モーツァルト

歯科医院の待合室や診察室に流れる音楽でリラックスできた、癒されたという経験をお持ちではないでしょうか。
「音楽療法士」という認定資格も設けられ、治療の一環として医療機関でも音楽が利用されております。

フランスのトマティス博士は、音楽の中でも特に「モーツァルト」を聴くと、心が穏やかになり病気さえ回復に向かうことを実証したそうです。

なぜモーツァルトの音楽にはそのような効果があるのでしょうか?
楽曲のクオリティーの高さは言うまでもありませんが、要因の1つに「高周波」があげられます。

日本語の周波数は、125~1500ヘルツだそうですがモーツァルトの楽曲は3500ヘルツ以上の高周波を豊富に含んでいるそうです。
高周波には、脊髄から脳にかけての神経系を効果的に刺激する働きがありこれが、リラックスや健康回復に繋がるといわれております。

どうしてモーツァルトはこのような高周波が豊富に含まれた楽曲を創作したのでしょうか?
一説によると、晩年のモーツァルトは歯痛に悩まされていたとか。
もしかしたら、後世に残る名曲の数々が、自身を癒す為に創作した楽曲なのかもしれませんね

(参照:8020推進財団/ユニバーサル・クラシックスHP)

口臭の4つの種類を学ぶ

口臭

口臭は、日常生活の中で誰にでも起こる事があり、大きく分けて4つの種類が有ります。

「生理的口臭」
起床時、空腹時、緊張時など唾液の分泌が減少し、細菌が増殖することによるもの。
「外因的口臭」
タバコやにおいの強い食べ物によるもの。
「病的口臭」
虫歯や歯周病を原因としたもの。
「心因的口臭」
口臭検査で口臭が認められず、本人だけが口臭があると思い込むもの。

一般的に「心因的口臭」の原因は、ストレスや精神状態の不安定さといわれておりますが、その他の口臭の原因の80%以上が口の中にあるといわれおります。

原因となる虫歯や歯周病をきちんと治療し、舌苔(舌の表面に付着した、白または黄褐色の苔のようなもの)は、歯ブラシや舌用ブラシなどで舌の上を軽く2~3回程度磨く事で除去しましょう。
さらに、イソプロピルメチルフェノールやラウロイルサルコシンナトリウムなどの口臭予防効果のある成分が配合された歯磨き粉を使うのもおすすめです。

でもまずは、口臭が気になり出したら一度歯科医院でチェックしてもらうようにしましょう

歯が抜けたら牛乳を準備

抜けてしまった歯

事故などで歯に強い衝撃を受けると、歯が動くようになったり欠けてしまったり、抜けてしまったりする事があります。
歯が抜け落ちた場合、歯を元の位置に植え直します。(再植)
一般的に、歯の組織が生きているうちに元の位置に植え直すほど良いと言われておりますので、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。

その際に大切な事は「歯根膜」を乾燥させない事です。
※歯根膜とは:歯の根の周りに不着しているプヨプヨしているものです。

歯が抜けてしまった場合、まずはこの「歯根膜」に触れないように歯についた汚れを水で洗い流します。
そして、乾燥を防ぐ為にまずは「牛乳」なければ「生理食塩水」もしくは「お口の中」に入れたまま、とにかく抜けた歯を乾燥させないようにして、歯科医院に持っていくようにしましょう。

また、強い衝撃を受けた後、歯が抜けるなどの症状が特に無くてもしばらくしてから症状が出る事が有ります。
たとえ痛みが無くても、歯を打ったり、歯に衝撃を受けた場合には必ず歯科医院で診てもらうようにしましょう

(参照:日本歯科医師会HP)

歯も息も味も満足な最新ガム事情

ガム

ガムの発祥は、西暦300年頃、中央アメリカに住んでいたアステカ族やマヤ族が、木の樹液の塊を噛む習慣を持っていた事が始まりです。
日本には、大正時代に初めて輸入されましたが、人気が定着したのは戦後です。
90年代には、薬の糖衣錠のように、糖類で表面をコーティングした粒状・球状の糖衣ガムが新しく登場し、また形状だけではなくキシリトール配合やフッ素配合などのように、虫歯予防や口臭予防の効果が期待できる機能性ガムもこの頃登場しました。

22年前、日本で初めて「虫歯予防効果のあるキシリトールガム」が、明治製菓より発売されました。
「XYLISH」の商品名でおなじみですね!
最新商品では、キシリトールに加えミントの葉と酵素を組み合わせ、さらに消臭成分がパワーアップしただけではなく、各フレーバーの味の良さを最大限に引き出す為に、フレーバーごとに噛み心地を少しずつ変えているそうですので噛み比べてみてはいかがでしょうか。

日々の歯磨きはもちろん大切ですが、時間が無い時には機能性ガムを上手に利用し、大切な歯を守りましょう

(参照:日本チューインガム協会HP・明治製菓HP)

虫歯になりにくい食べ方

フッ素入り歯磨き粉

虫歯は細菌による「感染症」であるのと同時に、糖尿病や高血圧などと同じ「生活習慣病」でもあります。
食生活の生活習慣を見直す事で、虫歯も予防できます。

虫歯の原因となる「ミュータンス菌」は、食べ物に含まれる「糖」から「酸」を作ります。
この酸によって歯の表面のカルシウムやリンが溶け出す事を「脱灰」といいます。
食事中はよく噛んで食べる事で唾液が分泌されますがこの唾液の働きで酸が、中和+洗い流され、歯の「再石灰化」が始まります。

このように、私たちが食べ物を口にする度、「脱灰」→「再石灰化」が繰り返されます。
食べる回数が多いと、

  • お口の中が酸性になっている時間が長く
  • 再石灰化する時間が短くなります。

なので、食べる回数に着目する事が、虫歯予防に繋がります。

食事は朝昼晩の3回。
間食は時間を決めるか、食後のデザートにして食べる回数を減らし食べた後は歯磨きをしましょう。
フッ素は再石灰化を促進させる働きが有るので、フッ素入り歯磨き粉もおすすめします

唾液成分で若さを保つ

唾液

唾液の成分には

  • 食べ物の消化を助ける働き
  • 虫歯を予防する働き
  • お口の中を中性に保つ働き

などがあることが知られております。

これらの働きに加えて、唾液には「上成長因子」と「神経成長因子」が含まれています。
上成長因子には、皮膚が傷ついた時に傷跡を修復する働き、皮膚を活性化させる働きが有ります。
また神経成長因子には、神経細胞を活性化し、脳神経の機能を回復する働きが有ります。
つまり、唾液には「皮膚や脳の老化を抑えて若返りを促す働き」があるといえます。

さらに、歯周病やドライマウスの患者さんは、「活性酸素」が多いという報告も有ります。
この活性酸素とは、「体内の物質を酸化させ、しみやしわなど老化やさまざまな病気を引き起こす」と考えられています。
お口の中だけの問題ではなく、老化まで関係しているとは驚きですね。
虫歯や歯周病予防だけではなく、老化予防にも効果があるのですから毎日のお口のお手入れは入念に行うようにしましょう。
また、歯周病やドライマウスが気になる方は、歯科医院で一度チェックしてもらいましょう

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